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SunVideo Plus 1.3 ユーザーマニュアル

第 3 章


SunVideo 互換モード


この章では、サンの XIL ライブラリと SBus SunVideo カードを使用する既存のアプリケーションで SunVideo Plus サブシステムを使用する方法について説明します。SunVideo Plus の SunVideo 互換モードでは、SunVideo Plus カードを使用して、SunVideo 用のデモプログラムやアプリケーション (サンの ShowMe デスクトップテレビ会議製品、ShowMe TV オーディオ / ビデオブロードキャスト製品) を実行することができます。

サンのアプリケーション製品の使用方法については、 それぞれの製品に付属しているユーザーマニュアルを参照してください。たとえば、SunVideo デモプログラムの使用方法については『SunVideo User's Guide』、ShowMe TV プログラムの使用方法については『ShowMe TV User's Guide』を参照してください。

使用システム条件

制約事項

SunVideo 互換モードを利用する

SunVideo 互換 (SVC) モードでは、Solaris 2.5.1 もしくは Solaris 2.6 に付属している SunVideo Tool デモプログラムの録画・再生機能を使用することができます。

SunVideo Plus カードを SunVideo 互換モードに設定するには、以下の作業を行います。

  1. ワークステーションに SunVideo Plus カードを取り付けます。

    SunVideo Plus カードを取り付ける」を参照してください。

  2. SunVideo Plus ソフトウェアをインストールします。

    SunVideo Plus ソフトウェアをインストールするを参照してください。

  3. SunVideo Plus を SunVideo 互換モードに設定するためのスクリプトを実行します。

    SVC モード設定スクリプトを実行する」を参照してください。

  4. 日本語 Solaris 2.5.1 を使用している場合は、XILHOME および LD_LIBRARY_PATH 環境変数を設定します。

    SVC 環境変数の設定 (日本語 Solaris 2.5.1 のみ)」を参照してください。

SVC モード設定スクリプトを実行する

SunVideo Plus カードとソフトウェアのインストールを完了したら、以下の手順で SunVideo 互換 (SVC) モードに設定するためのスクリプトを実行します。

  1. スーパーユーザーでログインします。

  2. 以下のスクリプトを実行します。

    hostname# svc_install
    

    hostname# svc_devices (install or remove)
    

    これらのセットアップスクリプトには、以下の表に示す機能があります。


表 3-1 SunVideo Plus のセットアップスクリプト

セットアップスクリプト

説明

svc_install

SunVideo Plus カード用の SunVideo 互換モード XIL パイプライン階層構造を作成します。

svc_devices

SunVideo 互換モード擬似デバイスを作成 (svc_devices install) または削除 (svc_devices remove) します。擬似デバイスは、rtvc (SunVideo) デバイスから o1k (SunVideo Plus) デバイスへのシンボリックリンクです。リンクは、/dev に書き込まれます。

svc_uninstall

Solaris 2.6 専用のスクリプトです。Solaris 2.6 で svc 階層構造を削除するには、このスクリプトを使用します。

日本語 Solaris 2.5.1 用の svc_install スクリプト

svc_install スクリプトは、XIL パイプライン階層構造を作成します。このスクリプトのデフォルトの格納場所は、/opt/SUNWo1kp/bin です。以下の構文で使用します。


hostname% svc_install オプション

下記表に、svc_install のオプションとそれらオプションのデフォルト値を示します。


表 3-2 svc_install のオプションとデフォルト値

svc_install のオプション 説明

-s O1KHOME

SunVideo Plus のソースディレクトリを指定します。デフォルトは、/opt/SUNWo1kp です。

-t DESTDIR

SunVideo 互換モードパイプライン階層構造の出力先のディレクトリを指定します。 デフォルトは、/opt/SUNWo1kp/svc です。DESTDIR が存在する必要はありません。階層構造は、約 360 KB を使用します。

-v

stdout に状態情報を表示します (詳細モード)。デフォルトでは、この情報は表示されません。

-x XILHOME

XIL 画像作成ライブラリのソースディレクトリを指定します。デフォルトは、/opt/SUNWits/Graphics-sw/xil です。

一般的に、svc_install はオプションなしで実行することができます。DESTDIR ディレクトリに対する書き込み権がない場合は、スーパーユーザーでログインする必要があります。

svc モードの機能がすでに組み込まれているシステムで svc_install を実行すると、既存の SVC 階層構造が削除され、置き換えられます。

XIL コンポーネントを変更するパッケージ、パッチなどをシステムに適用した場合は、必ず svc_install を再実行してください。

Solaris 2.6 用の svc_install スクリプト

日本語 Solaris 2.5.1 では、SVC 階層構造は、環境変数を使用して、有効または無効に設定することができる独立したエンティティです。これに対し Solaris 2.6 では、SVC 階層構造は独立したエンティティではありません。Solaris 2.6 に SVC モード機能を組み込むと、デバイスハンドラを含む既存の XIL 1.3 ディレクトリ (XIL 1.3 ライブラリ) が SVC モードのものに置き換えられます。つまり、Solaris 2.6 で svc_install スクリプトを実行すると、SVC モードが有効になり、環境変数を使用して有効または無効に設定することはできなくなります。Solaris 2.6 で SVC モードを無効にするには、svc_uninstall スクリプトを使用します。

Solaris 2.6 用の svc_install スクリプトは、以下の構文で使用します。

hostname% svc_install オプション

下記表に、svc_install のオプションとそれらオプションのデフォルト値を示します。


表 3-3 svc_install のオプションとデフォルト値

svc_install のオプション 説明

-v

stdout に状態情報を表示します (詳細モード)。

一般的に、svc_install はオプションなしで実行します。この実行には、スーパーユーザーでログインしている必要があります。svc_install スクリプトは、/usr/openwin/xil/lib を変更します。/usr/openwin/xil/lib が NFS によってマウントされたディレクトリの場合は、実行しないでください。

Solaris 2.6 用の svc_uninstall スクリプト

svc_uninstall スクリプトは、svc_install によって組み込まれた SVC モード機能を削除し、XIL デバイスハンドラディレクトリを元の内容に戻します。


注意
SVC モード機能を組み込むことによって標準の XIL 1.3 デバイスハンドラのディレクトリは置き換えられますから、XIL コンポーネントを変更または追加するアップデート (パッチ、アップグレード、新しいパッケージのインストールなど) をワークステーションに適用するときは、前もって svc_uninstall を実行し、元の内容に戻してください。

svc_uninstall スクリプトは、以下の構文で使用します。

hostname% svc_uninstall オプション

下記表に、svc_uninstall のオプションとそれらオプションのデフォルト値を示します。


表 3-4 svc_uninstall のオプションとデフォルト値

svc_uninstall のオプション 説明

-v

stdout に状態情報を表示します (詳細モード)。

一般的に、svc_uninstall はオプションなしで実行します。この実行には、スーパーユーザーでログインしている必要があります。svc_uninstall スクリプトは、/usr/openwin/xil/lib を変更します。/usr/openwin/xil/lib が NFS によってマウントされたディレクトリの場合は、実行しないでください。

svc_devices スクリプト

svc_devices スクリプトは、/dev ディレクトリに対して SunVideo 互換モード擬似デバイスを作成または削除します。このスクリプトのデフォルトの格納場所は、/opt/SUNWo1kp/bin です。擬似デバイスを作成するときのスクリプトの構文は、以下のとおりです。


hostname% svc_devices install

擬似デバイスを削除するときのスクリプトの構文は、以下のとおりです。


hostname% svc_devices remove

SunVideo 互換モード擬似デバイスをインストールするときは、svc_devices install を使用します。/dev ディレクトリから擬似デバイスを削除するときは、svc_devices remove を使用します。

SunVideo アプリケーションプログラムから SunVideo Plus カードを選択するには、「rtvc 擬似デバイス名」を使用します。一般的には、擬似デバイス名は /dev/rtvc0 です。


注 - pkgrm を使用して SunVideo Plus ソフトウェアを削除する場合、最初に svc_devices remove を実行する必要はありません。pkgrm によって、すべての擬似デバイスが削除されます。


注 - SunVideo Plus カードを別のスロットに移し替えた場合は、まず svc_devices remove を実行し、その後で run svc_devices install を実行します。

SVC 関連の環境変数の設定 (Solaris 2.5.1 のみ)

特殊な XIL パイプラインと SunVideo Plus 互換機能を使用するには、XILHOME 環境変数に /opt/SUNWo1kp/svc を設定します。

また、LD_LIBRARY_PATH 環境変数に DESTDIR/lib を指定する必要もあります。DESTDIR は、SunVideo 互換モードパイプライン階層構造の出力先のディレクトリです。これは、svc_install を実行するときに指定するディレクトリであり、デフォルトは、/opt/SUNWo1kp/svc です。

XIL ライブラリがすでに LD_LIBRARY_PATH 内に存在する場合は、LD_LIBRARY_PATH より前に DESTDIR/lib を指定するか、LD_LIBRARY_PATH から XIL ライブラリのパスを削除してから、LD_LIBRARY_PATH に新しいパスを追加する必要があります。

以下は、csh シェル環境で DESTDIR/lib を追加している例です。

hostname% setenv O1KHOME /opt/SUNWo1kp

hostname% setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/SUNWo1kp/lib:$LD_LIBRARY_PATH

hostname% setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/SUNWits/Graphics-sw/lib:$LD_LIBRARY_PATH

hostname% setenv XILHOME /opt/SUNWo1kp/svc



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